こんにちは!nagaです!
本日は「NISA」について紹介したいと思います。
投資は自己責任です。
リスクを正しく認識したうえで投資判断は必ずご自身でするようにお願いいたします。
NISAとは
NISAとは投資で得た利益に税金がかからず非課税になる制度のことです。
例えば株式を20万円で買って30万円で売り10万円の利益を得た時、
通常であれば約20%の税金がかかるため手元に残るのは約8万円となります。
NISAを利用すると税金がかからないため10万円がまるまる手元にのこることになります。
とてもお得な制度ですが、いくつか制限があります。
NISAの制約
1年間に買い付けできる金額は120万円まで
NISAとして1年間に買い付けできる金額は120万円までとなっています。
利益が非課税となるのはNISAとして買い付けを行った分のみです。
この120万円分のことを非課税投資枠といいます。
NISAとして120万円分の株を買ってしまった後は、
その年はこれ以上NISAとして株を買うことはできません。
また120万円分の株を買ってその年中に全部売ったとしても
もうその年は120万円分の買い付けを行ってしまっているため、
再度NISAとして株を買うことはできません。
(売ったからと言って非課税投資枠が復活するわけではない)
翌年1月になればまた120万円分買い付けることができるようになります。
損益通算ができない
NISA口座で生じた利益と、特定口座・一般口座で生じた損失とを損益通算することはできません。
NISA口座とはNISAとして買った株が入る口座です
特定口座・一般口座とはNISA口座以外の口座です。
特定口座は税金の計算を証券会社が行ってくれて自動で税金が徴収される口座です。
一般口座は税金の計算を自身で行い確定申告をする必要がある口座です。
株を買い付ける際には「NISA」「特定」「一般」のうちどれかを選択して買い付けます。
特定口座や一般口座であれば、
100万円の利益がでた取引と70万円の損失がでた取引を通算して、
差し引き30万円の利益に対して税金がかかる(損益通算)といった形になりますが、
NISAで生じた損失は損益通算に含めることはできません。
非課税になるのは5年間だけ
利益が非課税になるのは買い付けを行った年を含めた5年間だけです。
5年の非課税期間が満了する際には
次の3つの選択肢から1つ選ばないといけません。
①ロールオーバーする
翌年の非課税投資枠を消費して次の5年間も引き続きNISAとして運用することができます。
これをロールオーバーといいます。
ロールオーバーする際の株の評価はその年の年末の株価で行います。
例えば10万円の株をNISAで購入し、
非課税期間が満了する5年間保有しその際の株価が100万円になっていたとき、その株は10万円ではなく100万円として評価します。
この株をロールオーバーすると、翌年の非課税投資枠を100万円分消費しますので、翌年にNISAとして買い付けることができる金額は20万円だけになります。
もし年末の株価が120万円を上回る130万円だった場合、
翌年の非課税投資枠をすべて消費します。
120万を上回っていたとしてもロールオーバー自体はできます。
(120万円分だけとかではなくて130万円分すべてできます。)
②課税口座へ移管する
ロールオーバーを行わない場合は、
NISA口座(NISAとして買った株が入る口座)から、課税口座(一般口座・特定口座)へ移されます。
課税口座(一般口座・特定口座)へ移された後に生じた利益に対しては、もちろん課税されてしまいます。
③非課税期間満了前に売る
最後の選択肢は非課税期間が満了する前に売ってしまうというものです。
この時の売却益はまだ非課税期間が満了する前なので当然非課税となります。
NISAのメリット
なんといっても利益が非課税になること
NISAのメリットはなんといっても利益が非課税になることです。
この場合の利益は、売却益だけでなく、配当金も含まれます。
(配当金も非課税になります。)
株式投資では短期間で大きな利益をあげることも夢ではありません。
大きな利益を得た場合、約20%の税金がかかるかかからないかは大きな違いになってきます。
NISAのデメリット
損切り(売却)の判断が適切に行えない場合がる
NISAでは株の買い・売りをするだけで、
非課税投資枠を消費してしまいます。
株を買った後に予想に反して株価が下落した場合、
損失の拡大を防ぐために速やかに損切り(売却)をすべきですが、
非課税投資枠を消費するという特性上、損切り(売却)の判断が鈍る場合があります。
100万円の株を買って買った直後に株価が急落したので90万円で損切り(売却)した場合、
これだけで100万円分の非課税投資枠を消費してしまいます。
このように非課税投資枠を気にして
適切な投資判断が行えないというデメリットがあります。
次回はこのデメリットを克服する「つみたてNISA」についてご紹介したいと思います!
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