RIP~シンプルなルーティングプロトコル~

ネットワーク

この記事ではルーティングプロトコルの一つであるRIP(Routing Infomation Protocol)について説明します。

  • ディスタンスベクタ型のルーティングプロトコル
  • 小規模なネットワークで使用される

ディスタンスベクタ型のプロトコル

RIPはディスタンスベクタ型のルーティングプロトコルです。
ディスタンスベクタ型のルーティングプロトコルは
ディスタンス(距離)とベクタ(方向)に基づいて、目的のネットワークへの最適ルートを決定します。

RIPではディスタンス(距離)として ホップ数を使用します。
ホップとはルータのことで、
ホップ数は目的のネットワークへ到達するまでに経由するルータの数のことです。
ホップ数が少ないほど目的のネットワークまでの距離が近く、
より適したルートであるとみなされます。
RIPのホップ数のように、ルーティングプロトコルにおいて最適ルートを決定する際の尺度を一般にメトリックといいます。

RIPではベクタ(方向)としてネクストホップアドレスと出力インターフェースを使用します。
ネクストホップアドレスは、
次にデータを転送すべきルータのIPアドレス(ホップはルータのことでした)、
出力インターフェースは文字通りルータの出力元インターフェースのことです。
※ルータのケーブルの差込口をインターフェースといいます。


小規模なネットワークで使用される

RIPは小規模のネットワークで使用されます。

ホップ数の最大値は16と規定されています。
16はそのネットワークへは到達不能であることを表す値です。
そのため、経由できるルータの数は15台までです。

経由できるルータの数の制限のほかに、
後述のコンバージェンス時間が遅い、ルーティングループが発生する可能性があるという
特徴から大規模なネットワークではなく小規模なネットワークで使用されます。


RIPの仕組み

RIPでは下記のフローで

・RIPの有効化
まずは、ルーターのインターフェースに対してRIPを有効にするように設定します。
RIPは、ルータのインターフェース単位で有効・無効を設定します。

・RIPルートの送受信
RIPを有効にしたルーターのインターフェースは、
224.0.0.9のマルチキャストグループ宛に「RIPルート」という情報を定期的(30秒ごと)に送信するようになります。
また、自身も224.0.0.9のマルチキャストグループに参加します。
224.0.0.9のマルチキャストグループに参加することで他のルーターのインタフェースから送信されたRIPルートを受信できるようになります。

・最適ルートをルーティングテーブルに登録
RIPルートは、「ネットワークアドレス/サブネットマスク」と「メトリック」と「ネクストポップアドレス」の情報です。
ルーターはRIPルートを管理する「RIPデータベース」というデータベースを持っています。
ルーターは自身のRIPデータベースに、他のルータから受信したRIPルートを登録します。
RIPデータベースに登録したRIPルートのうち、
メトリック(RIPでは「ホップ数」がメトリックでした)が最小のRIPルートをルーティングテーブルに登録します。

・ネットワークの障害の検知
ネットワークが障害によりダウンするとそのネットワークからのRIPルートの送信がとまります。ルーターはRIPルートの受信ができなくなることで、そのRIPルートに対応するネットワークがダウンしたことを検知します。

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