企業の収益性がわかる!ROE(自己資本利益率)とは?ROA(総資産利益率)との違いに注意!

ナガ

こんにちは!ナガです

今回は自己資本に対する収益性を示す「ROE(自己資本利益率)」について解説します。

わかりやすく解説していますのでぜひ見ていってください!

目次(クリックで飛べます)

ROEとは

ROE(自己資本利益率)とは、自己資本に対する利益の割合です。

自己資本は、他人に返済する必要のない資金のことです。
具体的には下記が自己資本です。

・株主が出資した資金
・前期までに企業が稼ぎ出した利益のうち企業内に留保された資金

自己資本の対となる言葉として他人資本という言葉があります。
他人資本は、銀行などから借り入れた資金のことで、
自己資本とは異なり期日までに返済する義務がある資金です。

ROEは「Return On Equity」の頭文字をとったものです。
日本語だと「自己資本利益率」といいます。

Returnは「利益」、Equityは「自己資本」です。

ROEが大きいほど自己資本を活用してたくさんの利益を稼ぐことができているため、
ROEは大きければ大きいほどよいです。

日本企業のROEの平均は9%程度
米国企業のROEの平均は18%程度です。

ROEの計算式

ROEは下記のように計算します。

ROE(%)=当期純利益(円)÷自己資本(円)×100

計算式は簡単で、当期純利益を自己資本で割るだけです。

計算式に登場する当期純利益は損益計算書の項目で、
企業が当期に稼ぎ出した利益のことです。

損益計算書(当期純利益)について詳しくはこちらをご確認ください

計算式に登場する自己資本は、貸借対照表の「純資産(企業が保有する資産から負債を引いたもの)」の項目に相当するもので、
株主からの出資金といった他人に返済する必要のない資金のことです。

貸借対照表(純資産)について詳しくはこちらをご確認ください

ナガ

厳密には、自己資本は、
純資産からさらに「新株予約権」「非支配株主持分」を引いたものです。

ROE計算の具体例

具体的な例を見てみましょう。

当期純利益が100億円、
自己資本が1000億円の企業のROEを計算してみましょう。

ROE(%)=当期純利益(円)÷自己資本(円)×100
      =100億円÷1000億円×100
      =10%

ROEは10%となります。

ROEの意味するところとは

ROEは当期純利益を自己資本で割って求めることから、
企業が、自己資本を使ってどれだけの利益を稼ぐことができたか(自己資本に対する収益性)」を表しています。

↓↓↓のように①と②の企業があった場合↓↓↓

①自己資本2000億円で100億円の当期純利益を稼ぐ企業
②自己資本1000億円で100億円の当期純利益を稼ぐ企業

②の企業の方がより少ない自己資本で100億円の利益を稼ぐことができていて、
優秀であることがわかります。

ナガ

②の企業のほうが自己資本を有効活用できている!

ROEはこのことをわかりやすく示すための指標です。

①の企業のROE(%)=当期純利益(円)÷自己資本(円)×100
           =100億円÷2000億円×100
           =5%

②の企業のROE(%)=当期純利益(円)÷自己資本(円)×100
           =100億円÷1000億円×100
           =10%

「①の企業のROEが5%」<「②の企業のROEが10%」となり、
②の企業の方が優秀であることがROEを使うことで簡単に示すことができました。

このように、ROEを使うことで、自己資本に対する収益性の優劣を簡単に比較することができます。

ちなみに、ROEと似た指標にROA(総資産利益率)があります。
ROAは総資産に対する当期純利益の割合です。

ROAについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。

企業はつぎの2つの手段で資金を調達し、
その資金を活用して事業を行い利益を稼ぎ出します。

①株式を発行し株主から資金を得る
 ⇒自己資本
②社債を発行し債権者から資金を得る、または、
 銀行からの借り入れで資金を得る
 ⇒負債

自己資本は①により調達された資金です。

そのため、ROEは、
企業が、株主が投資した金額を使ってどれだけの利益を稼ぐことができたか(株主が投資した金額に対する収益性)」を表しているといえます。

株主は自分が投資した金額を効率的に使って利益をあげてほしいと願うため、
その指標としてROEが注目されているのです。

一方でROAは、
自己資本(①)だけでなく負債を元にした資金(②)も含む総資産に対する利益の割合を表しており、
企業の総合的な収益性を測る指標となっています。

ROEの注意点

ROEにも注意点があります。

企業の資金の調達手段をあらためてみてみましょう。

下記の2つでした。

①株式を発行し株主から資金を得る
 ⇒自己資本
②社債を発行し債権者から資金を得る、または、
 銀行からの借り入れで資金を得る
 ⇒負債

ROEは、自己資本である①と当期純利益の割合です。

現実には、企業は自己資本(①)だけでなく負債を元にした資金(②)も使って、
事業を行い利益を稼ぎ出しています。

ここで注目するのは、
ROEの計算には負債を元にした資金(②)が含まれていないということです。

下記の2つの企業を考えてみましょう。

A社
当期純利益:100億円
自己資本:1000億円
負債:0円

B社
当期純利益:100億円
自己資本1000億円
負債:1000億円

A社もB社も当期純利益は100億円で同じです。

この当期純利益100億円を稼ぎ出すための元手となった資金を見てみましょう。

A社は、自己資本の1000億円だけです。

B社は、自己資本の1000億円と負債の1000億円の合計2000億円です。

A社は、1000億円で100億円の利益を出せていて、
B社は、2000億円で100億円の利益しか出せていないため、
総合的にみるとA社の方が収益性が高いといえます。

ここで、
A社とB社のROEを比べてみるとどちらも、
当期純利益100億円÷自己資本1000億円×100=10%です。

総合的に見るとA社の方が収益性が高いのにROEは同じとなってしまっています。

これはROEが負債を考慮しないためです

総合的な収益性を測る場合は、
ROEではなくROA(総資産利益率)を利用する必要があります。

ROAは、
自己資本(①)だけでなく負債を元にした資金(②)も含む総資産に対する利益の割合を表しており、
企業の総合的な収益性を測る指標となっています。

ROAについて詳しくはこちらの記事をご参照ください

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回はROEについてご紹介しました。

ROEを使って企業の収益性を測ることができます。

ROEは自己資本だけで計算しており、負債を考慮しないという点に注意が必要です。

一方で、ROAは負債も含めた収益性を測ることができます。

企業の収益性を測る際は、ROEとROAの両方をみるようにしましょう!

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この記事を書いた人

資格試験好き。IT系会社員です。
株式投資歴5年|プログラマー歴10年|データベーススペシャリスト|
ネットワークスペシャリスト|情報処理安全確保支援士(セキュリティスペシャリスト)|FP2級|簿記2級

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