実務経験がなくても大丈夫?システムアーキテクト試験に独学で合格する方法

当ページのリンクには広告が含まれています。
ナガ

こんにちは!
資格試験好き会社員のナガです

今回は、情報処理技術者試験の高度区分の試験である
「システムアーキテクト試験」について語りたいと思います。

試験をうけてみようかな?と思っている方のお役に立てたら幸いです。

・独学で合格できる?
・実務経験がなくても合格できる?
・具体的にどんな勉強をしたらいい?

そんな疑問に、体験談を交えてお答えします。

実際に私自身が2021年に独学で試験に臨み合格した体験談となっておりますので、
リアルな声をお届けできるかと思います。

この記事で分かること

・システムアーキテクト試験には独学でも合格できること
・システムアーキテクト試験の独学での具体的な勉強方法

目次(クリックで飛べます)

システムアーキテクト試験ってどんな試験?

システムアーキテクト試験は
情報処理技術者試験の「高度な知識・技能」に区分される試験です。

情報処理技術者試験はこんな試験です。

・経済産業省が認定する国家試験でITの世界では最も有名な試験

・試験に合格していると就職や転職に有利

・試験に合格していることを昇格や昇給の条件としている企業が多い

・案件の入札条件にこの試験の合格者数がある場合があるため、
 資格報奨金制度などを設けて取得を奨励する企業が多い

情報処理技術者試験は、下の図のようにいくつかの試験区分に分かれていて、
システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の「高度な知識・技能」に区分される試験です。

引用:IPA 情報処理推進機構 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

システムアーキテクトは、
ユーザーの「○○したい」という要求を元に、情報システムの設計・開発・テストを主導する人です。

そのため、下記に関する出題がなされます。

・情報システムの要件定義
・情報システムの設計
・情報システムの開発
・情報システムのテスト

要件定義は、ユーザーの 「○○したい」 という要求を、
システムへの要件(要求を具体化したもの)として定義することです。

システムアーキテクト試験は独学でも合格できる?

私が独学で合格することができた経験から、独学で合格できると考えます。

情報処理技術者試験は国家試験であり、IT業界では有名な試験であるため
市販のテキスト(教科書)が様々な出版社から発行されていてとても豊富です。

そのため試験内容に関する情報を容易に取得できるため、
スクールに通ったり、オンライン講座を受ける必要はないと考えます。

私が勉強に使用したテキストと具体的な勉強方法は、後で詳しく説明いたします。

システムアーキテクト試験は実務経験がなくても合格できる?

私はシステム開発会社に勤務しており、実務経験がある状態で受験しました。

ですが実務経験がない方でも合格できる試験であると私は考えています。

ここでは実務経験がない方が受験する場合に
苦労する点とその解決方法について考えてみたいと思います。

システムアーキテクト試験は下記の4つの区分に分かれています。

・午前1
・午前2
・午後1
・午後2

午前1、午前2、午後1の3つの区分すべてで60%以上得点し、
午後2の論文試験でA評価を得ないと合格となりません。

順番に見ていきたいと思います。

午前1と午前2

午前1と午前2は四者択一の選択式問題が出題されます。

選択式問題とは「次のア~エのうち、適切なものを1つ選べ」というやつです。

実務的な知識は問われませんので、
午前1と午前2は 実務経験がなくても問題なしです。

午後1

午後1は記述式問題が出題されます。

問題文にシステム開発の事例に関するひととおりの説明があり、
その事例に関して「○○とした理由を25字以内で述べよ」といった設問に解答する形式です。

問題文の記載をもとに回答することが可能であり、実務経験がなくても問題なしです。

もちろん実務経験があった方が
問題文の記載を具体的にイメージできるといった有利な点は少しあります。

問題文の記載をもとに回答することができることから

午後1は国語の試験である

という人もいます。

実務経験がある方も、中途半端に実務での経験をもとに解答するよりも、
問題文の記載の方を重視して回答した方が正答できる試験となっています。

午後2

午後2は論文式試験です。

設問ア、イ、ウの3つの設問が出題され、
それぞれ「設問ア:800字以内」「設問イ:800字以上1600字以内」「設問ウ:600字以上1200字以内」で論述する必要があります。

自身が用意した題材をもとに論述する必要があり、
実務経験者は自分が経験したシステム開発を題材にできます。

実務経験がない方は自分が経験したシステム開発を題材にできないため、
題材を収集しておく必要があります。


実務経験がない方も題材を十分に収集しておけば合格は可能であると考えます。

おススメの題材の収集方法は、午後1の過去問を利用することです。
午後1では問題文にシステム開発の事例に関するひととおりの説明が記載されています。
これを午後2の論文の題材として利用するという方法です。

論文は問題文の趣旨に沿って論述する必要があり、
実務で経験したシステム開発をそのまま論文の題材に利用できるとは限らないため、
実務経験がある方も自身の経験以外の論文の題材を収集しておく必要があります。

私は実務経験がある状態で受験しましたが、
実際に論文の題材としたのは上記方法で収集したものでした。

具体的な勉強方法

では、システムアーキテクト試験に独学で合格した勉強方法をご紹介します!
参考にしていただけたら幸いです。

試験日の3か月前から1か月前まで(90日前~31日前)

試験日の3か月前から、「システムアーキテクト 「専門知識+午後問題」の重点対策(重点対策シリーズ)」
という本を使用して学習を開始しました。

こちらの本では、午後1と午後2の解答の仕方について重点的に解説されています。
特に午後2の論文試験で、採点者にアピールするための論述の仕方についての解説が
とても役に立ちました。

この本の前半部分で午前1と午前2についても解説がありますが、
午前1と午前2は後述のようにスマホアプリで対応が可能ですので、私はスキップしました。

試験日の3か月前から1か月前まで(90日前~31日前) の2か月間を使って、
この本の学習をしました。

試験日の1か月前から試験当日まで(30日前~試験当日)

試験の1か月前からは過去問の演習を行います。

情報処理安全確保支援士試験は下記の4つの区分に分かれています。

・午前1
・午前2
・午後1
・午後2

午前1、午前2、午後1の3つの区分すべてで60%以上得点し、
午後2の論文試験でA評価を得ないと合格となりません。

午前1と午前2

午前1と午前2は四者択一の選択問題です。

選択式問題とは「次のア~エのうち、適切なものを1つ選べ」というやつです。

午前1と午前2 はスマートフォンのアプリを利用して演習を行います。

通勤の電車などの隙間時間を利用します。

アプリストア(AppStoreやGooglePlay)で「システムアーキテクト試験」と検索して表示されるアプリで
無料のものであればなんでもOKです。

アプリで過去5年分を正解率100%になるまで繰り返し解きます。

午前1と午前2の試験は過去問からほぼ同じ問題が出題されることが多いため、
これをやっておけば合格ラインの60%には十分到達できます。

午後1

つづいて、午後1の試験の演習についてです。

午後1は記述問題、午後2は論文式問題ですのでじっくりと腰を据えて取り掛かる必要があります!

午前1、午前2の難易度より午後1、午後2の難易度の方が圧倒的に高いです。

勉強の力の入れ方としては午前1、午前2が10%、午後1、午後2が90%くらいの気持ちで取り組んだ方がよいです。

IPA(情報処理推進機構)の下記ページに過去問が掲載されていますので、
こちらを印刷します。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_mondai.html

土日(休日)と平日の帰宅後の時間を使って、
自宅で午後試験の過去問5年分の演習を1周行います
(通勤時間は先述のとおり、午前試験の演習を行います。)

この時、必ず時間を測って演習を行ってください。

午後1試験は90分のうちに2問解答する必要があります。

1問あたり45分で解く必要があり時間がかなりシビアです。

本番では緊張による時間のロスなどが考えられますので
演習では「1問35分で解答する!」ぐらいの気持ちで取り組むのがよいです。

また、午後1の過去問の内容は、
後述の午後2の論文式試験の題材として活用できますので、
問題文の内容を大学ノート1ページ分ぐらいに要約して、
試験当日の午後2試験の開始前に見られるようにしておくとよいです。

午後2

システムアーキテクト試験の最大の山場なるのがこの午後2です。

午後2は論文式試験です。

設問ア、イ、ウの3つの設問が出題され、
それぞれ「設問ア:800字以内」「設問イ:800字以上1600字以内」「設問ウ:600字以上1200字以内」で論述する必要があります。

私は情報処理技術者試験の論文式試験の受験が初めてで、
試験1か月前の段階で「どのような論文を書いたらよいのか?」が全くイメージできていませんでした。

そのため、こちらの「システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集」
という本を購入して対策することにしました。

こちらの本には36本もの論文事例が掲載されていて、
合格するにはどのような論文を書けばよいのか具体的にイメージすることができます。

私は、こちらの本の論文事例を試験日まで何度も何度も読み直しイメージを固めました。

特に、先にご紹介した 「システムアーキテクト 「専門知識+午後問題」の重点対策(重点対策シリーズ)」 の
著者でもある岡山昌二さんの論文事例は、論理の展開がわかりやすいです。
時間がない方は 岡山昌二さんの論文事例だけでも何度も読んでおくことをおすすめします。

私は、結局、試験本番までに、論文を最後まで書ききるという演習は1度も行うことはできませんでしたが、
1回は 論文を最後まで書ききるという演習を行っておいた方が無難かなと思います。
(私は試験当日が初となり、予想以上に時間がなく焦りました。)

さいごに

今回はシステムアーキテクト試験の勉強方法をご紹介しました。

システムアーキテクト試験は、実務経験がなく、 独学でも合格できる試験となっています。

ナガ

合格めざして勉強がんばってください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

情報処理技術者試験の合格に役立つ情報を発信しています!
情報処理技術者試験を受けてみようかな?と考えているみなさまのお役に立てるようなブログを目指しています!
普段はITエンジニアをしています。
どうぞよろしくお願いします。

コメント

コメントする

目次(クリックで飛べます)