基本情報技術者試験のメリット・デメリット

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ITエンジニアを目指す学生や社会人のかたで、基本情報技術者試験の受験を考えている方も多いのではないでしょうか。


そこでこの記事では基本情報技術者試験のメリット・デメリットについて介します!

こんな人にオススメ

  • 基本情報技術者試験について知りたい
  • IT業界への就職・転職を考えている
  • ITスキルを高めたいけど何をすれば良いかわからない
  • てっとりばやくITスキルを高めたい
  • 自分のITスキルを客観的に証明したい


この記事でわかること
  • 基本情報技術者試験の概要
  • 基本情報技術者試験のメリット・デメリット【実体験あり


ぜひ見ていってください!

この記事の執筆者
  • 現役ITエンジニア(10年目)
  • IT企業勤務の管理職
  • 情報処理技術者試験の高度区分7つ合格
ナガ


目次(クリックで飛べます)

基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の試験区分のうちの一つです。


情報処理技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が運営し、経済産業省が認定する国家試験です。


情報処理技術者試験は、下の図のようにいくつかの試験区分に分かれています

引用:IPA 情報処理推進機構 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html


基本情報技術者試験は「基礎的知識・技能」に分類されています。


「基礎的知識・技能」 のつぎには「応用的知識・技能」、さらに「高度な知識・技能」と、より難易度の高い試験が存在します。


このように、基本情報技術者試験はITの基礎的な知識・技能を試す、 ITエンジニアとしての登竜門となる試験となっています。

基本情報技術者試験の難易度・合格率

基本情報技術者試験は毎年10万人以上が受験する人気の試験です。


そのなかで、合格率は25%程度となっており「基本」といえども簡単な試験ではありません


深く複雑な内容は出題されないものの「基本」であるがゆえに試験範囲がかなり広く、文系の学生の方などIT分野の知識が全くない状態からスタートする場合はかなりの勉強時間を確保する必要があります

ただし、令和2年秋試験・令和3年春試験では、合格率がそれぞれ48%、41%と急上昇しています。
合格率が急上昇した理由は、試験内容が易しくなったわけではなく、令和2年春試験の延期の影響により、試験の準備期間が長くなったためだと考えられます。
また試験形式が、年2回指定の試験会場で受験する方式から、CBT方式(任意の日程・会場で受験できるコンピュータによる試験方式)となっていることも影響していると考えられます。

基本情報技術者試験のメリットとデメリット

それでは、基本情報技術者試験を受験するメリットとデメリットについて実体験を交えて説明します!

メリット4つ
デメリット2つ
  • ITに関する幅広い知識を体系的に学習できる
  • ITエンジニアとしての適性がわかる
  • ITスキルを客観的に証明できる
  • 資格手当や資格報奨金が支給される企業が多い
  • IT未経験者は多くの学習時間が必要
  • ITエンジニア3年目以上はより高度な知識が求められる



まずはメリットです。

基本情報技術者試験のメリット4つ
  • ITに関する幅広い知識を体系的に学習できる
  • ITエンジニアとしての適性がわかる
  • ITスキルを客観的に証明できる
  • 資格手当や資格報奨金が支給される企業が多い

【○】ITに関する幅広い知識を体系的に学習できる

最大のメリットとして、ITに関する幅広い知識を体系的に学習できるという点があります。


基本情報技術者試験では、ITエンジニアとして働くために必要な知識が幅広く出題されます


基本情報技術者試験は年間10万人以上が受験する人気の国家試験であるため、市販の参考書や資格の学校の通信講座がとても充実しています


市販の参考書を使っての学習や、通信講座を受講しての学習をきちんと行うことで、ITに関する幅広い知識を体系的に身に着けることができます。

私の実体験としては「体系的」という点がポイントでした。


私は未経験でIT企業に内定し入社までの期間に基本情報技術者試験の学習を開始しました。


基本情報技術者試験の学習をしていた事で、 入社して働きはじめた時に先輩社員の話している内容がどの分野のどの内容を話しているのかが理解できました。


頭のなかで知識が「体系的」に整理できていたおかげだと思います。


実務において先輩社員からの指示内容は必ずしも体系的で整理された形で伝えられるものではありません。


そのため指示を受ける側の私たちが予め知識を頭の中で準備しておくと仕事がスムーズに進められます。


以上の理由から、ITに関する幅広い知識を体系的に学習できることが最大のメリットです

【○】ITエンジニアとしての適性がわかる

大学生・高校生、転職を考えている会社員の方は、ITエンジニアに興味があっても具体的なイメージがわかずITエンジニアの道に進むかどうか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?


そんな方には基本情報技術者試験の学習がオススメです。


基本情報技術者試験に出題される内容はITエンジニアとして必須の知識が出題されます。


基本情報技術者試験の学習を始めてみることで、自分がITエンジニアに向いているのかどうかある程度判断できます。


ITエンジニアに興味があるかたは自分の適性をみるために、まずは基本情報技術者試験の参考書を手に取ってみることをオススメします。

【○】ITスキルを客観的に証明できる

基本情報技術者試験は経済産業省が認定する国家試験です


公的な機関が認定する国家試験であるため、基本情報技術者試験に合格していることがITスキルを客観的に証明することになります


客観的な証明であるため、昇格や昇給の条件として基本情報技術者試験の合格を設定している企業も多くあります


また未経験者やITエンジニアとして実務年数が少ない方は、就職や転職の際に自身のITスキルを企業側にアピールでき有利に働きます

ただしITエンジニアとして十分な職歴がある状態での転職活動の場合、基本情報技術者試験に合格していることが当然のこととして扱われるためアピールにならない点は注意が必要です


履歴書や面接等で積極的にアピールすることは控えた方が無難です。



また、基本情報技術者試験の合格を単位として認定してくれる大学も多くあります。


就活でのアピールにもなるため、大学生のかたにも基本情報技術者試験の受験はオススメです。


基本情報技術者試験に合格した後は、応用情報技術者試験、データベーススペシャリスト試験、プロジェクトマネージャー試験、・・・と、より高度な試験に挑戦し、ITスキルを高めていくことが可能です。

【○】資格手当や資格報奨金が支給される企業が多い

基本情報技術者試験に合格することで資格手当や資格報奨金が支給される企業が多いです。


これは基本情報技術者試験の合格者数が案件の受注条件に入っていることが多いため、企業の側としても社員に取得を推奨しているためです。


資格手当は毎月の給料に加算される金額で毎月もらえるもので、資格報奨金は一時金です。


金額は企業により異なるため自身の会社の規程を確認してみてください。

ナガ

つづいて、デメリットです。



基本情報技術者試験のデメリット2つ
  • IT未経験者は多くの学習時間が必要
  • ITエンジニア3年目以上はより高度な知識が求められる


【×】IT未経験者は多くの学習時間が必要

基本情報技術者試験は試験範囲が幅広く、しっかりと学習しないと現役のITエンジニアでも合格はできない試験となっています。


IT未経験の方に必要な勉強時間は200時間程度と言われています。


単純計算で1日2時間の勉強時間を確保し、100日勉強する必要があります。


これだけの勉強時間を確保する必要がある点がデメリットです


ちなみに、ITエンジニアの経験があるかたに必要な勉強時間は未経験のかたの半分の100時間程度と言われています。

【×】ITエンジニア3年目以上はより高度な知識が求められる

ITエンジニアとして十分な職歴がある場合、基本情報技術者試験に合格していることが当然のこととして扱われます


そのため、ITエンジニアの経験が3年以上あるかたは、基本情報技術者試験に合格していることがアピールポイントとなりずらいです。


より高度なITスキルが求められてしまうのです。

実際、私の会社でも1年目から3年目の間に基本情報技術者試験に合格済みとなる人がほとんどです。



まずは基本情報技術者試験に合格し基礎をかため、より高度なITスキルが得られる応用情報技術者試験の勉強へステップアップしていきましょう。

ナガ

以上がデメリットです。



基本情報技術者試験のオススメの勉強方法

基本情報技術者試験は年間10万人以上が受験する人気の国家試験であるため、市販の参考書や資格の学校の通信講座がとても充実しています。


まずは、市販の参考書を手に取って内容を眺めてみることをオススメします


とても範囲の広い試験となっていますので、未経験の方はどんどん新しい用語が登場して混乱すると思います。


IT未経験で学習を開始した私がそうでした。

そんな方にはこちらの勉強方法がオススメ

STEP
参考書を1周、読む

1周目は、頭に入ってこない内容でも気にせずつぎへつぎへ読み進めるようにしてみてください 。

STEP
参考書をもう1周、読む

2周目です。

2周目は1周目で頭に入ってこなかった内容も理解できる内容が増えているはずです。


参考書の後半に記載されている内容が参考書の前半に記載されている内容を補足する部分があるためです。


2周目でもよく理解できない内容は付箋などで目印をつけておいてください。

STEP
参考書を2周目で目印を付けた部分だけ、読む

3周目は2周目で目印を付けた部分だけ読みます。


基本情報技術者試験は正答率が6割以上で合格となるため、
それでも理解できない内容は、試験に合格することだけが目標であれば、切り捨ててしまうのも手です。

STEP
試験当日まで、過去問を何度も解く

あとは、試験当日まで、過去問を何度も解きます。


基本情報技術者試験では過去問から数字を少し変えた問題が多く出題されるため、過去問の演習を行うことが非常に有効です。


過去問で、コンスタントに9割以上正答できるようになれば合格レベルに到達できたと考えてよいと思います。

過去問の演習はこちらのサイトがオススメです。

https://www.fe-siken.com/fekakomon.php



基本情報技術者試験は、範囲は広いですが一つ一つの項目は複雑な内容はないためこのような勉強方法がオススメです。


オススメの参考書はこちらです!丁寧な解説でとてもわかりやすいです。



未経験の方は、資格の学校の通信講座を受講することもオススメです


人気の国家試験なため通信講座が充実していて、独学するよりも経験豊富な講師による通信講座を受講する方が効率的に学習を進めることができます。


わからない内容を質問できる体制がある点も通信講座のメリットです。


まずは無料の資料請求に申し込んでみて、ご自身に合うかどうか確認してみてください

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まとめ

基本情報技術者試験のメリット・デメリットをご紹介しました。


デメリットを上回るメリットがありますので、ぜひ基本情報技術者試験の勉強をはじめてみてください!



メリットとデメリット

メリット4つ
デメリット2つ
  • ITに関する幅広い知識を体系的に学習できる
  • ITエンジニアとしての適性がわかる
  • ITスキルを客観的に証明できる
  • 資格手当や資格報奨金が支給される企業が多い
  • IT未経験者は多くの学習時間が必要
  • ITエンジニア3年目以上はより高度な知識が求められる


オススメの参考書はこちら!


通信講座もオススメ。 無料の資料請求でご自身に合うかどうか確認してみてください。

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この記事を書いた人

情報処理技術者試験の合格に役立つ情報を発信しています!
情報処理技術者試験を受けてみようかな?と考えているみなさまのお役に立てるようなブログを目指しています!
普段はITエンジニアをしています。
どうぞよろしくお願いします。

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