こんにちは!ナガです!
今回はMACアドレスについて解説します。
MACアドレスのMACはMedia Access Controlの頭文字をとったものです。
MACアドレスはネットワークを通じて通信をする際に、
通信相手を識別するための重要なアドレスとなっています。
ネットワークスペシャリスト試験の合格を目指している方のお役に立てる記事となっておりますのでぜひご覧ください。
MACアドレスとは
ネットワーク機器には
ネットワークに接続するためのケーブルをつなぐ差込口があります。
MACアドレスはその差込口ひとつひとつに割り当てられているアドレスです。
ネットワーク機器にケーブルが差し込まれている様子です。
ケーブルの差込口一つ一つにMACアドレスが割り当てられています。
MACアドレスはネットワーク機器の製造時に物理的に書き込まれるため、
「物理アドレス」や「ハードウェアアドレス」と呼ばれることもあります。
MACアドレスは48ビットの数値で、世界中で重複しないように割り当てられています。
前半24ビットが、ネットワーク機器のメーカーごとに割り当てられた数値、
後半24ビットが、そのメーカー内で重複しないように各機器ごとに割り当てられた数値です。
48ビットの2進数の数値をそのまま表記すると人間にとってはわかりずらいため、
16進数12桁を2桁ずつコロン「:」で区切って表記します。
000100100011010001010110011110000001001000110100
↑↑↑このように人間にとってわかりずらいです。↑↑↑
12:34:56:78:12:34
↑↑↑このように表記することでわかりやすくなりました↑↑↑
2進数を16進数に変換する方法はこちらをご確認ください
MACアドレスだけでは通信は行えない、IPアドレスも必要
MACアドレスは世界中で重複しないように割り当てられるですので、
MACアドレスにより一意に通信相手を識別することができます。
となるとMACアドレスだけで通信ができそうですね
しかしMACアドレスだけでは通信は行えません。
なぜならば、MACアドレスは階層性を持たないためです。
アドレスの階層性とは何でしょうか?
アドレスの階層性について、「住所」を例に考えてみます。
これは東京スカイツリーの住所です
東京都墨田区押上1-1-2
住所は、東京都>墨田区>押上>1>1>2のように階層性を持っています。
住所は、階層性を持つアドレスです。
階層を上から順にたどっていけば目的の住所に辿り着くことができます。
MACアドレスは住所のような階層性を持ちません。
そのMACアドレスをもつネットワーク機器は世界中で1つであることはわかっているものの、
そのMACアドレスだけではそのネットワーク機器がどこに存在するのかすぐにはわからないのです。
探そうとすると、世界中のMACアドレスをひとつひとつチェックしていくことになります。
これだと膨大な時間がかかってしまい現実的ではありません。
北海道から沖縄まで1軒1軒目的の住所かどうか確かめていくようなイメージです。
そのため、MACアドレスはIPアドレスという階層性をもつアドレスとセットで使われます。
IPアドレスは階層性をもっており、通信相手のIPアドレスを見れば、
通信相手がどのネットワークに属しているかが分かります。
ただし、IPアドレスだけでは通信相手が、そのネットワーク内のどの機器なのかまでは分かりません。
そこでネットワーク内のどの機器が通信相手かを特定するために、MACアドレスを使用します。
1つのネットワークの機器の数は、世界中の機器の数と比べれば少ないため、
MACアドレスが階層性をもたなくても問題ありません。
住所を例にすると下記のようなイメージです
・IPアドレスで、通信相手が山田さん宅であることがわかる
・山田さん宅の住人1人1人のMACアドレスを確認する(花子さん>太郎くん>・・・)
・そのMACアドレスが山田さん宅の太郎くんのものであることがわかる⇒山田さん宅の太郎くんが通信相手であることがわかる
以上がMACアドレスの説明です。
ネットワークスペシャリスト試験では、MACアドレスの理解が必須ですので、ぜひ理解しておきましょう。
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