こんにちは!
資格試験好き会社員のナガです。
情報処理安全確保支援士試験の受験を考えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、情報処理安全確保支援士に独学で合格する方法をご紹介します。
こんな人にオススメ
- 独学で合格できるか不安
- 実務経験がなくても合格できるか不安
- 具体的にどんな勉強をしたら良いかわからない
- 実務経験がなくても独学で合格できる
- 独学での勉強方法
実務経験がない状態で独学で一発合格できた私の、実際の勉強方法をご紹介しておりますので、リアルな声をお届けできるかと思います。
ぜひ見ていってください!
情報処理安全確保支援士試験とは
情報処理安全確保支援士試験は、情報処理技術者試験の試験区分のうちの一つです。
情報処理技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が運営し、経済産業省が認定する国家試験です。
情報処理技術者試験は、下の図のようにいくつかの試験区分に分かれています。
情報処理安全確保支援士は最高難易度の「高度な知識・技能」に分類されています。
昔は情報セキュリティスペシャリスト試験という名前でしたが、2017年4月から情報処理安全確保支援士試験という名前に変更されました。
近年の情報セキュリティの重要性の高まりを受けて、この試験の重要度は増してきています。
一方で試験の難易度としては情報処理技術者試験の 「高度な知識・技能」に分類される試験の中では一番とっつきやすい試験であると私は考えます。
私は以下の順番で試験を受けましたが、その中で情報処理安全確保支援士試験が一番易しい試験だと感じたためです。
1.データベーススペシャリスト試験
2.情報処理安全確保支援士試験
3.ネットワークスペシャリスト試験
4・システムアーキテクト試験
そのため、試験の重要性は高いが難易度は他の 「高度な知識・技能」 と比べると易しいというコストパフォーマンスに優れた試験になっていると思います。
応用情報技術者試験に合格し、 「高度な知識・技能」 の試験に初めて挑戦される方は情報処理安全確保支援士がオススメです。
ネットワークスペシャリスト試験と内容が重なる部分が多く、ネットワークスペシャリスト試験を目指している方もまずは情報処理安全確保支援士試験を受けてみることをおススメします。
ネットワークスペシャリスト試験に合格済みの方は情報処理安全確保支援士試験はさほど苦労なく取り組めるのではないかと思います。
情報処理安全確保支援士試験は実務経験がなくても合格できる?
結論から申し上げますと実務経験がなくても合格できると私は考えます。
私は実務経験が全くありませんでしたが合格できました。
具体的な勉強方法もご紹介しますのでぜひみていってください!
情報処理技術者試験は経済産業省が認定する国家試験です。
国家試験であるがゆえに、特定の企業の製品やシステムに関する出題はされません。
そのため
・市販の教科書(テキスト)を読む
・過去問の問題演習をする
という一般的な勉強方法で攻略が可能です。
私も実務経験が全くない状態で合格することができました。
実務者しか知らない知識を問われたりはしないので安心して大丈夫です。
情報処理安全確保支援士試験は独学でも合格できる?
こちらも、独学で合格できると私は考えます。
情報処理技術者試験は国家試験であり、IT業界では有名な試験であるため市販のテキスト(教科書)が様々な出版社から発行されていてとても豊富です。
そのため試験内容に関する情報を容易に取得できるため、スクールに通ったり、オンライン講座を受ける必要はないと考えます。
とはいえ、独学で勉強するよりは、人から教えてもらった方が効率がよいのは事実だと思います 。
スクール代等の費用がかかっても効率的に勉強したいという方はスクールやオンライン講座の受講を検討いただけたらと思います。
「資格の大原」で情報処理安全確保支援士試験のWEB講座があります。
資料請求は無料なので、気になった方は資料請求してみてください!
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こちらの記事で各社の通信講座を比較してます。興味のある方は見てみてください。
具体的な勉強方法
それでは私の勉強方法をご紹介します!
受験を考えている方の参考になれば幸いです。
試験日の5か月前から3か月前まで(150日前~91日前)
私は、情報セキュリティ(情報処理の安全確保)に関する知識が全くない状態からのスタートでした。
そのため、まずは暗号技術入門第3版 秘密の国のアリス [ 結城浩 ]を読みました。
この本は試験対策本ではなないため読むことは必須ではありません。
ですが、この本には下記のような情報セキュリティを実現する技術について詳しくかつ平易な文章で書かれています。
・情報を盗み見られないようにすること(盗聴防止)
・情報が改ざんされた場合に改ざんに気付くことができること(改ざん検知)
・情報をやり取りする相手が本当に本人か確認できること(認証)
試験に合格した今だからわかるのですが「盗聴防止・改ざん検知・認証」は情報セキュリティのコアです。
試験に合格するという点においてはこの本は必須ではありませんが、私と同じようにセキュリティに関する知識が全くない状態からのスタートされるかたは読んでおいて損はないです。
試験勉強といった感じではなく、おもしろい読み物を読む感じで読み進めることができます。
試験日の3か月前から1か月前まで(90日前~31日前)
ここからが本格的な試験用の勉強のスタートです。
まずは使用する参考書を1冊決めます。
私は以下の「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」という参考書を使用しました。
毎年最新の版が出版されますので、できれば最新の版を取得してください。
情報処理安全確保支援士試験の参考書は出版社ごとに様々なものが出版されていますが、複数の参考書に手を出すよりは1冊の参考書に集中して取り組んだ方がよいです。
どれか1冊の参考書を決めてそれだけに取り組んでください。
使用する参考書を決めたら、通読します。
私は、電車での通勤時間を利用して少しずつ読み進めました。
行きと帰りで30分ずつで1日60分ほどの勉強時間です。
平日の電車内だけで勉強し、土日 (休日) は勉強を休憩していました。
参考書の通読は3回(3周)します。
1周目は、小説を読む感じで軽くわからないところがあっても気にせずにそのままにして、さらっと目を通す感じで読みます。
2周目はわからないところを洗い出す気持ちで精読をします。
この時、わからないところを付箋で印をつけておきます。
3周目は2周目で印をつけたところだけ読み、読んだだけでは理解できない内容はウェブで検索して知識を補足します。
勉強全般にいえることですが、全体像を把握してからでないと理解できない内容というものがあります。
1週目は分からないことでも気にせずに最後まで読んでみると、2周目にはすっと理解できることがあります。
1週目でざっくりと全体像を把握し、2周目で精読、それでも理解できなかった内容を3周目でカバーするという勉強法です。
試験日の1か月前から試験当日まで(30日前~試験当日)
試験の1か月前からは過去問の演習をひたすら行います。
情報処理安全確保支援士試験は下記の4つの区分に分かれています。
・午前1
・午前2
・午後1
・午後2
4つの区分すべてで60%以上得点しないと合格となりません。
午前1と午前2
午前1と午前2は四者択一の選択問題です。
選択式問題とは「次のア~エのうち、適切なものを1つ選べ」というやつです。
スマートフォンのアプリを利用して演習を行ってください。
通勤の電車などの隙間時間を利用してください。
私は午前1、午前2の試験の演習は通勤の電車でのみ行いました。
アプリは、アプリストア(AppStoreやGooglePlay)で「情報処理安全確保支援士」と検索して表示されるアプリで
無料のものであればなんでもよいと思います。
アプリで過去5年分を正解率100%になるまで繰り返し解きます。
午前1と午前2の試験は過去問からほぼ同じ問題が出題されることが多いため、これをやっておけば合格ラインの60%には十分到達できます。
午後1と午後2
つづいて、午後1、午後2の試験の演習についてです。
午後1と午後2は記述問題ですのでじっくりと腰を据えて取り掛かる必要があります。
午前1、午前2の難易度より午後1、午後2の難易度の方が圧倒的に高いです。
勉強の力の入れ方としては午前1、午前2が10%、午後1、午後2が90%くらいの気持ちで取り組んだ方がよいです。
先に紹介したテキストの付属のCDに過去問が収録されています。
またIPA(情報処理推進機構)の下記ページに過去問が掲載されています。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_mondai.html
どちらかを印刷します。
そして、土日(休日)と平日の帰宅後の時間を使って自宅で午後試験の過去問5年分の演習を1周行います。
通勤時間は先述のとおり午前試験の演習を行います。
この時、必ず時間を測って演習を行ってください。
午後1試験は90分のうちに2問解答する必要があります。
1問あたり45分で解く必要があり時間がかなりシビアです。
本番では緊張による時間のロスなどが考えられますので演習では「1問35分で解答する!」ぐらいの気持ちで取り組むのがよいです。
午後2試験は1問を120分で解けばよいので時間はあまり気にしなくても大丈夫ですが、しっかりと時間を測って演習を行ってください。
また、回答は必ず手書きするようにしてください。
手書きする練習をしていないと、試験本番は確実に時間がなくなります!
勉強方法のまとめ
今回ご紹介した勉強方法のまとめです。
「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」を読みます。
1周目は、小説を読む感じで軽く、わからないところがあっても気にせずに(そのままにして)、さらっと目を通す感じで読みます。
2周目はわからないところを洗い出す気持ちで精読をします。
この時、わからないところを付箋で印をつけておきます。
3周目は2周目で印をつけたところだけ読み、読んだだけでは理解できない内容はウェブで検索して知識を補足します。
過去問の演習を行います。
午前1、午前2の演習はスマホアプリで隙間時間に行います。
過去5年分を正解率100%になるまで繰り返します。
午後1、午後2の演習は休みの日や帰宅後の時間を使って行います。
時間を測って行います。
過去問5年分の演習を行います。
さいごに
近年のサイバーセキュリティの重要性の高まりを受けて、情報処理安全確保支援士試験の重要度は増してきています。
実務で携わっていない方でも情報セキュリティに関する知識は重要です。
情報処理安全確保支援士試験は情報処理技術者試験の 「高度な知識・技能」に分類される試験の中では一番とっつきやすい試験となっていますので、初めて 「高度な知識・技能」 の試験を受けてみようと考えているかたに特にオススメです!
ぜひチャレンジしてみてください。
合格めざして勉強がんばってください!
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